日本・日本語・日本人 (新潮選書)
日本・日本語・日本人 (新潮選書) / 感想・レビュー
Nobu A
鈴木孝夫先生と大野晋先生著書共に数冊読了。そこに森本哲郎氏(単著未読)が加わり、興味深い話になるのではと期待。しかし、残念ながら期待外れ。対談本の良さは読みやすい話し言葉と絶妙な補完関係。不足部分を相手が言い足したり違う視点からの質問で流れを変えたりと独特のダイナミズムがある。硯学の3名が集まり、十分に踏み込むことなく多方面に飛び表層的なことしか触れない鼎談本。やっぱり3名より2名の対談形式の方が話しやすいんだろうな。所々で見せる傲慢さにも映る小馬鹿にした表現にも抵抗がある。個人的には活字では見たくない。
2020/07/04
白猫の単語
鈴木孝夫さんのユーモアが光る鼎談集。"言葉は伝達の道具だけど母語はただの道具ではない、「思考」の道具なので疎かにしてはならない。"アラビア人の古池や・・の解釈が面白かった。
2015/11/22
shizuca
なるほど、と思う箇所とそれはどうかしら、と思う箇所とがありました。大正生まれの先生方なので考え方や先生方の【当たり前の考え方や常識】が理解できないゆえの反発なのかなぁ。英語教育に関しての記述は、私はまったくその通りだと思います。思考は言葉によって深まる、それが真理だと思うので、まずはしっかりとした日本語を知りたいし美しい日本語で話したいです(考えてみると私自身語彙が少なくて情けない)。そこから自分の興味のある言語を学べたら最高かと。英語に限らず他の言語も高校で選択できたら良いのになぁ。
2016/04/30
m
日本語がどのように出来たのか、変化していく言葉についての対談がなかなか面白かった。
2017/08/27
samandabadra
たぶんお互いがけんかしているところもあっただろうけど、後でうまくまとめた感じ。大野晋さんのタミル語説はやっぱり…
2014/12/09
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