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醜い日本の私 (新潮選書)

醜い日本の私 (新潮選書)

醜い日本の私 (新潮選書)

作家
中島義道
出版社
新潮社
発売日
2006-12-01
ISBN
9784106035739
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醜い日本の私 (新潮選書) / 感想・レビュー

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磁石

京都は日本にあらず異国、ゴミゴミとした下町の風景が好き、気にならない/気にしない美学……、。美というのは、徹底的に醜を排除してこそ成り立つものなのに、日本では混在している、そうなっているのに「美しい」/目に入らない。細かいことは気にしない、な教育の賜物。確かに超健康やら超ポジティブな人なら気にもとめないだろうが、そんな人は1%もいない、大抵は諦めてるか気絶しているだけ。己の醜さ/大事な己の在り方に向かい合い続けてる著者の姿勢、見習っていきたい。

2018/03/04

yamikin

著者が言うところの「感受性のファシズム」に自分も巻き込まれていることを自覚せざるを得なかった。コンビニ店員の「いらっしゃいませこんにちわー」という大量生産型の無機質な奴隷的サービスを求めてしまう自分がいるのだ。確かにこれほど愛情がこもっていない挨拶はないのに。何せ客を個別具体的に捉えることを放棄して匿名的な「物」と捉えているのだから。この原因は感受性というよりも時代と環境だと思う。生まれたときから当たり前のようにあったものについてはよっぽどのものでない限り「不快」にならないのだ。あぁ、教育って恐ろしい。

2010/10/12

テツ

中島先生が目にし耳にして嫌悪感を抱く日本の街のあれこれについて書き連ねてあるだけだが面白い。クセが強く正直ただの愚痴としか思えない部分もあるのでダメな人にはきっととことんダメだろうな。自分が感受性のマイノリティに属していたとしても諦めずやり過ごさず「とにかく自分は嫌だ」と示すこと。一歩間違えれば(間違えなくてもかな)ただの偏屈じいさんだと思われるだけのその行動にはある程度の勇気と覚悟が必要だ。

2016/08/15

鈴木律

日本の街の騒音や景観について盛大に文句を書き連ねていて、面白おかしく書いているのかと思いきや、どうやら誇張でなく本気で嫌悪感いっぱいらしい。気の毒に。スポーツ選手の受け答えのくだりでは、そう言えば私は「笑顔を与えたい」っていうのが大嫌いなことを思い出した。共感できる部分もかなりあるけど、この人はちょっと極端で面倒。近くにいたらイラッとするかも。「おのずから=みずから」の話や、言葉の裏を読もうとする日本人の気質というのは、なるほどと面白かった。

2015/11/06

i-miya

芦原 <ごみ溜めのような街> ◎ 繊細な人の鈍感さ 江國香織ー美人 『お下がり下さい!』 東京駅マイクの絶叫  山形は美しい 上野 大宮まではよかった ウィーン西駅比較 げんなり ◎ 秋葉原で3時間、本読み 赤絵の少し平たい菓子鉢を買ってくる みにくいものが混入してはならない 東京タワー 芦原義信 ◎ 芸術家はみにくさに敏感か バカ管理標語 ニーチェの『蛭の脳づくり』の研究 サウンドスケープ協会 ◎ 東京はPM都市 ◎ 欲望自然主義 神島二郎(政治学者) 

2007/05/18

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