ほんとうの診断学―「死因不明社会」を許さない (新潮選書)
ほんとうの診断学―「死因不明社会」を許さない (新潮選書) / 感想・レビュー
杜のカラス
勉強にはなった。死亡原因、いま死ねば、医者はすぐ死亡診断書を書いてくれる。葬式はじめ様々な行政手続きができない。しかし、ほんとうに医者は、なにが原因で死んだのか、わかっているのだろうか。普通の一般人の場合、大抵の死亡原因は、医者ならずともわかってはいる。そうでない場合もあるし、問題になる場合もある。そこで今、急激な進歩しているAi、人間より遥かに高性能である。まして解剖が1割以下であることを考えれば、Aiに任せる方が、真相究明が必要な場合には効果的である。そんな死亡原因もわからない死に方はしたくない。
2023/08/15
気になる脂肪
小説を読んでから、こちらを読んだので、特別な言葉や言い回しに対する戸惑いがありませんでした。 税金は「ちゃんと」使って欲しいなぁ。
2014/10/27
E
「医療=治療=医学に基づく社会行為」「医学=診断学=情報学」つまり医療の向上には情報の量的かつ質的向上が必須。そこで一躍を担うのがAi。またAiは解剖に比べ、非侵襲、時間短縮、客観性かつ透明性(=信頼)、ご遺族への心理的負担軽減、救急医療や災害医療における役割、児童虐待の見落し防止及び抑制など、多岐に渡って有用性が高い。Aiは単に医学に寄与するだけでなく、様々な社会的メリットも多い。もし一部の既得権益の為だけにそれらの可能性を見す見す制限あるいは排除される傾向が実際にあるのなら非常に残念でならない。
2014/01/14
ぷくらむくら
小説よりもゾッとするリアルがある、ということが良く分かった。バイアスのかかっている専門家ほど怖い(どうしようもない?)存在はないのである。
2013/08/13
k_jizo
★★新潮社版 死因不明社会 「放射線専門医による深山班症例再検討」が実際の深山班参加者を交えての話で興味深かった。
2012/12/14
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