知床に生きる: 大船頭・大瀬初三郎とオホーツクの海 (新潮新書 144)
知床に生きる: 大船頭・大瀬初三郎とオホーツクの海 (新潮新書 144) / 感想・レビュー
翔亀
私はこの作家の良い読者ではないが、作家自身が知床に小屋を持ち世界遺産登録にも影響力があったようだ。船頭の大瀬さんは現役の漁師。今は一般人の立入禁止区域でサケマス漁を営む。ヒグマ頻出地域で、かつてヒグマが出現したら殺戮していた方針だったのを、共生方針に転換させた功績で有名。本書は、大瀬さんの聞き取りだけでなく、作家の知床への思いも半分占める。世界遺産の自然を守るとは、自然を人間から隔離するのではなく、人間と共生した自然をいかに守るかという課題が、観光問題とは別に、より難題として存在することがよく分かった。
2015/09/01
書の旅人
年内には大家と会い、さらに詳しい話をするので、来年早々には、引越し開始となるでしょう。いよいよ伊那へ本格的に移り、この地に根を降ろします。それに先駆けて、この本に出会えて良かったです。生き方は違いますが、本質は同じであり、大きく深呼吸させてもらいました。「自分が不幸だと思えば不幸になるし、嬉しいと思えば嬉しくなるものでしょ。貧しいと思えば貧しいし、これでいいと思えば幸せ」私はこの先、私が選んだこの道を歩いてゆきます。
2017/12/04
gagayuta1990
魚が熱を持つのは、水からあげられて暴れたからではなく、死を前にした恐怖からである。 当たり前のことなのだが生は死の上にしかない。 知床が世界遺産に登録されたのは豊かな動植物の多様性と食物連鎖の成り立ちにある。 それは、人間も含めた上での食物連鎖なのだと思った。 人間とここでいうのは、その土地に生きる人達。 私のような観光客が知らない世界を教えてくれる。 観光とは、その土地を知りに行くこと。お邪魔しますという謙虚さがなければいけない。
2017/08/11
odmy
知床についてちょっと勉強する必要が出てきたので最初の一冊として読み始めたけれど、途中で飽きてしまった。インタビュー相手が漁師だけ(しかもたった1人)なので、話の展開が平板なのが飽きてしまった原因だと思う。もっといろんな人々の視点から知床を立体的に浮かび上がらせるような構成だと良かったのになあ。
2023/07/20
Koji
アッサリと読めてしまいました。
2014/08/24
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