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ウェブ人間論 (新潮新書 193)

ウェブ人間論 (新潮新書 193)

ウェブ人間論 (新潮新書 193)

作家
梅田 望夫
平野啓一郎
出版社
新潮社
発売日
2006-12-14
ISBN
9784106101939
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ウェブ人間論 (新潮新書 193) / 感想・レビュー

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佐島楓

「公」としての自分とネット社会での自分、真の教養とは何か、などが語られている。この本が出版されて6年、ネットに使われるのではなく主体的にツールとして使いこなせているだろうかという問いかけを自分に対して行っていかなければ、と私は思っている。人間がネットによって善い方向に変わっていけるかどうかについては、どうしてもやや懐疑的になってしまう。

2013/01/01

安国寺@灯れ松明の火

平野啓一郎さんの実直さが伝わってくるようで、失礼ながら勝手に描いていたイメージが大いに変わりました。実直さの由来は人文系の知識が豊富というだけでなく、例えば「インターネットが人間を変えるのであれば、どのように変えるのか」などのように常に問いの形でスタートし、そこに自分なりの見解を付け加えて対談の俎上に載せるという姿勢にもあるように感じられました。2006年初版なので技術的なトピックスはすでに古くなったにしても、そうした丁寧な姿勢は学ぶところが大きいと思います。

2012/02/05

Nabe

対談形式でウェブと人間について語る一冊。初版が2006年ということで今のインターネットとは少し違うんだけど、だからこそ、その中での予測と今の現状をくらべるのも面白いです。

2015/06/28

shishi

[B+]2006年の本だけど、まだ賞味期限が切れていない。その意味では梅田望夫の予想はほぼ正確だし、平野啓一郎の問いは本質的なポイントを付いていて、とても新書らしい魅力的なコンセプトと構成。平野さんは知識人だから、個人が古来形成してきた伝統的な教養の文脈がネットによって失われると同時に、ある種の人間観も崩壊してしまうのではないかという危惧を抱いているからこそ、ネットの普及に対して疑念を拭いきれないのだろうけど、梅田さんは一貫してオプティミズムに留まっているため、議論の深みはある程度で止まっている。

2013/10/15

aoto

ネットと文学とを取り扱った本を探してもらったところ、唯一ヒットした本。全部読んだわけじゃないけど、項目での箇所についてはサラッと触れた。当時の黎明期然とした雰囲気が伝わる内容だった。2012年前後の中央公論にもネット文芸について述べられた記事が二件ほど見つかったが、それ以降はなかったようだ。検索ワードがあまりよくなかったのかもしれない。

2022/07/24

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