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大帝没後: 大正という時代を考える (新潮新書 221)

大帝没後: 大正という時代を考える (新潮新書 221)

大帝没後: 大正という時代を考える (新潮新書 221)

作家
長山靖生
出版社
新潮社
発売日
2007-07-01
ISBN
9784106102219
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大帝没後: 大正という時代を考える (新潮新書 221) / 感想・レビュー

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fujirin

大正の不在感を埋めたくて本書を手に取ったが、文学論や微細なテーマに入り込む論文的な記述が読みづらく。ちょっと期待はずれ。/しかし、平成との共通点や大正という「青年期」の軽さ、明治という遺産の消費と自意識、時代の雰囲気を感じ取ることができた。

2009/10/19

tsu55

大正という時代はなんだか平成に似ている。 ともに明治と昭和という激動の時代のあとに続く、空白の時代。 それまで社会を支えていた指導原理が消え、自由だが不安定な時代。 著者はは明治天皇を失った後に続く大正という時代を読み解く。 大正時代の次に来たのは「戦前」だ。平成の次にくるのは何だろう。

編集兼発行人

評論家による大正時代に関する総体的な考察。明治帝が没して以後の世間について当時の象徴的な出来事や各界著名人達の反応を中心にして社会風俗の背景に潜む思想や雰囲気を克明に浮かび上がらせるという構成。気骨を引き摺る旧時代人と頸木を逃れんとする新時代人との間を結ぶ和睦の不可能性とは主に若年層という多数派により現前化する大衆消費社会に対する親和性の濃淡と殆ど同義であったものと理解。大将の自刃とは崩御に象徴される過去への追慕というよりも寧ろ軽薄化に向けて突進する将来への反抗であったのかと従来のイメージを刷新される感。

2014/10/05

gauche

大正時代を時代の象徴が消え、新しい象徴を作り出せないかった空白期と捉え、世代間の断絶と乃木大将の殉死を中心として描いた労作。将軍の殉死は司馬遼太郎や夏目漱石からの見方くらいしか知らなかったので、本作での明治政府への異議・批判という視点は新鮮だった。

2013/02/05

孤独な読書人

大正時代の雰囲気がわかる本。文芸関係を中心に大正時代がどのよう時代かを考察している。

2012/02/25

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