日本人の美風 (新潮新書 436)
日本人の美風 (新潮新書 436) / 感想・レビュー
№9
少々語り口がおじさん臭いが(おじさんの自分が言うのもおかしいけど)、「稲むらの火」で有名な浜口梧陵や(司馬遼太郎の「胡蝶の夢」にも少し出てくる)、二宮尊徳を後世の人々に知らしめた弟子たち、お札のその写真と子供向け偉人伝の内容からは想像も出来ないほどの厚かましい横顔を持つ^^;野口英世を一切の見返りを求めずに援助し英世に偉大な業績を為さしめた人たち、幼少より読書を通してその高潔無私な心を育まれた皇后陛下のエピソードなど、「日本人の美風」とはタイトルが少し気負い過ぎだが、良い話しを聞かせてもらったという感じ。
2016/01/13
calaf
「人世は現状の如何は必ずしも問題ではない。前途に望があるといふ事が命であります」(菊地寿人)なるほど。確かに発展真っただ中の国々の人々は、今いくら苦しくても活気にあふれています。
2011/11/28
ちんれん
後世に名を残した特定の個人の波乱万丈な人生から日本人全体の総論を述べるのは無理があるとは思う。本書は歴史に名を残した人たちを支えた歴史に名を残さなかった人たちの行動、思想から日本人の持つ特異な、そしてどちらかと言えば善な部分に焦点を当てて紹介している。「日本人とは」を考える良い材料になるのはもちろん、古書店主の作者が書くだけあって、古本が読みたくなるという副作用も持った一冊だった。
2011/10/01
pako
狂歌を読み合う友人関係とかかっこいい(本編に殆ど関係ない感想になってしまいました)
2013/04/25
sasha
この著者の書物エッセイは楽しんで読んで来たが、本書は少々散漫になっているか。東日本大震災で注目された日本人の美風だけど、それにこだわらない方がよかったかも。
2011/12/29
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