経営センスの論理 (新潮新書)
経営センスの論理 (新潮新書) / 感想・レビュー
つねじろう
前著「ストーリーとしての経営戦略」とほぼ同様で姿勢はブレてない。読みやすいし、サービス精神も発揮され笑いも取ろうとしてる。でも侮ってはいけないポイントは凝縮されてるし論旨も明解。良し悪しより好き嫌い。スキルとセンスの違い。ラーメンを食べた事のない人による人気ラーメン店ランキング等、角度の違った視線が面白く、作者か云う「森を見て木を見ず、葉を見て木を見ず」的な思い込みに陥ってる自分に気づかされる。戦略は長期利益を獲得する手段だとか人は最も可変性の高い経営資源だとかなるほど感も満載。面白くて為になる本でした。
2016/02/06
ito
前著の「ストーリーとしての競争戦略」は読んでないが、新書なので軽く読めると思って借りた。若干、著者の所属するICSの宣伝と自虐ネタが気になるが、経営学者による経営のエッセイ書といった位置づけで、読みやすい。経営センスの論理という矛盾するタイトルの意味が、つかめなかった。センスに論理はない。前半で登場するサウスウェスト、アップル、ZARA、アマゾンなどの事例と後半の論理で、抽象と具体の往復運動が展開されており、このあたりは読ませるなと思った。センスと深い思考が経営者に求められる資質なのだ。
2013/09/08
著者の生き様を学ぶ庵さん
お仕事本。要約すると、「経営においてスキルは必要条件だが、それだけではどの企業も同質化するだけ。差が付くのは経営者のセンス。センスを磨く場が、著者の勤務先の一橋大学ビジネススクール。」重要なのはこれだけなので、多くても2ページくらいで終わってしまいます。残念なことに、冒頭のエッセンス以降は駄文を連ねているだけなのです。ハゲ防止策とか、デブ対策とか、アイドルヲタネタは不要。
2017/03/19
zag2
「絶対悲観主義」がとても面白かったので、10年ほど前の本だが読んでみました。経営にはスキルではなくセンスが必要というのは、実感としても良く分かります。いくらスキルを磨いてもスーパー担当者になるだけで、それはそれで企業にとっては大事だが、経営者は育たない。スーパー担当者が経営者となってしまうと、本人も周囲もひどい目に逢う実例をたくさん見てきました。その他「おっ!」と思う話が色々と書かれていて面白い。ちょっと羽目を外しすぎの点はご愛敬か。
2023/04/02
だんぶる
いちいち同意。スキルとセンスの違い。スキルを磨くのも大事だが、センスがないとそのスキルが台無しになる。センスも磨いていきたい。いろんな人に会って話を聞くしかないですね。面白がる力大事です。
2015/09/07
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