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学者は平気でウソをつく (新潮新書)

学者は平気でウソをつく (新潮新書)

学者は平気でウソをつく (新潮新書)

作家
和田秀樹
出版社
新潮社
発売日
2016-02-16
ISBN
9784106106545
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学者は平気でウソをつく (新潮新書) / 感想・レビュー

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壱萬参仟縁

日本人の学問に対する誤解:学説は更新されること、人間に個体差があることを忘れている点(10頁)。新仮説を生むことが学問の本来の姿(13頁)。日本では考え方が変わることを認めない傾向が強い(16頁)。立派な先生の最新知識といえども仮説にすぎないという認識を(62頁)。大事な指摘ではないか。医学は進歩するし、個人差があるので。日銀黒田総裁は、一橋大教授でもあったが、自らリスクを負って他人様のお金を扱った経験が少かもしれない(162頁)。マイナス金利も失敗しそうだが? 

2016/05/02

たくのみ

どんな発見でも、かならず次の世代に更新され書き換えられていく。優れた科学史の投稿も8割は間違っているのだ。後半での「○○コンプレックス」「なんとかシンドローム」「アダルトチルドレン」の流行に警鐘を鳴らす和田先生。所得税を下げて消費税を上げる施策の愚。アメリカの失敗を学ばず「ゆとり教育」に向かった教育界の失敗。宗教家のような脳科学者が多すぎる。後半の発言にかなりドキッとしました。

2016/06/06

チャー

精神科医の著者が学問の盲信することの危険性を綴った本。著者の専門分野である医学分野にとどまらず、経済、社会などの分野で学者の説を信じすぎることの危険性を伝えている。最近はエビデンスという言葉を所々で聞くようになったが、それすら発展途中の一時的な結果であるという心持ちで受け取ることの重要性を述べている。専門家が言ったから間違いないと頑なに信じているとあるとき180度方向が変わることも。科学の全てを否定するわけではなく、一つの考え方に延々と固執せず日々アップデートすることが大切であると言う考え方は納得。

2021/07/11

ちいちゃん

学説は更新される可能性があるから信じて疑わないとひどい目にあうよ、という主張のもと様々な例を挙げている。

2016/05/18

hk

日本のアカデミズムにおいて、教授の椅子に座るための大きなベンチマークとなっているものがある。それが権威ある雑誌への論文掲載回数だ。この教授の椅子という「アガリ」を目指すために、実験資料の改竄やデータの盗用が相次いでいるのは記憶に新しいところだ。そこまで悪あがきをしているのだから新たなブレークスルーがあると思いがちだが、実際にはそうでもない。学会では重鎮達がこれまでに発表してきた定説を打破することは御法度であり、旧来の学説を補完補強する論文が重宝されるトレンドがある。こうした守旧派アカデミズムが、更に官界や

2016/04/22

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