KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

いじめとひきこもりの人類史 (新潮新書)

いじめとひきこもりの人類史 (新潮新書)

いじめとひきこもりの人類史 (新潮新書)

作家
正高信男
出版社
新潮社
発売日
2020-10-17
ISBN
9784106108815
amazonで購入する Kindle版を購入する

いじめとひきこもりの人類史 (新潮新書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

kawa

西行、親鸞、芭蕉、良寛、長明、兼好ら、漂泊・隠棲を愛でるのは日本人の感性に合う文化風土。彼らをコミュニュケーション不得手な「ひきもり」人・文化として評価し、昨今のコロナ禍の日本と対応して論ずる刺激あふれる一冊。考えてみれば3年間のコロナ禍で私もすっかり「ひきこもり」しかも、メーターを通じた読書生活でストレスは僅かで、ある意味納得。

2023/04/08

ようはん

農耕等の理由による人類の集団での定住化は集団内に馴染めない異分子の排除を生み出し、それがいじめやひきこもりの源流になる。昔の時代は山に籠もってくらす事や流浪の身になる等の選択肢や逃げ場もあり得たが、今の時代はそうした受け皿がないのがいじめや引きこもり等の社会問題の難しさを感じる。

2020/11/28

菊田和弘

人類は2種いた。山・異界と里・町が。その二つは「置き配」を通じて沈黙交易を重ねていた。「ひきこもり」は今に始まったことではなかった。過去には知的な漂流でもありえた。逃げ場が自室しかない不幸の原因は、狭い価値観の無理強いにある。コロナ禍の今こそ価値の多様化の実現が必要で、その裏付けとなる本。

2020/12/31

あやりん

今まで引きこもり問題を解決するためには、いかに自分に価値があるかを認識させ、社会の中に溶け込めるようにするかに注力してきたように思える。しかし、そうではない活路がコロナ禍により見いだせる可能性があるのは、一考に値する視点だと思った。ただ、ひきこもりの対人恐怖症をCBDにより緩和させるとしても、そこからひきこもった人々の有意性をどのように見出していけるのかについては書かれてなかった。そこについてはこれから我々が考えていかなくてはいけないのかもしれないけども。

2021/01/14

Go Extreme

100万人を超えるといわれているひきこもりの日本人→従来では考えられなかった社会参加の道 共同体→社会的排除 里:労働と生活の場 山:共同体から追い出されてきた者の棲む異界 排斥がされ受け皿がない状→いじめ・ひきこもり 逃げられない社会という特殊な形態 遊動→定住:共同体誕生 共有→占有・いじめ誕生 オーナー→家畜:ヴァルク誕生 異人→職人:バンディット誕生 漂白→隠棲:ひきこもり誕生 定型→多様性:社交不安症障害誕生 

2020/11/15

感想・レビューをもっと見る