独身偉人伝 (新潮新書)
独身偉人伝 (新潮新書) / 感想・レビュー
trazom
独身だから偉人になったというより、偉人の中の独身者19人の紹介という意味で、タイトル的な説得力は弱い。独身と言っても色んなパターンがある:恋多き故に独身(カサノヴァ、モーパッサン、シャネル)、結婚願望はあったが独身(アンデルセン、ゴッホ)、宗教的に独身(コルベ神父、マザー・テレサ、エラスムス)、意図して貫いた独身(カント、ナイチンゲール、津田梅子)、政治的に独身(エリザベス1世、上杉謙信)など。独身ながら奔放な異性関係を謳歌した人が多い中で、なぜかニュートンと立原道造には生涯童貞と断定しているのが面白い。
2023/12/10
よみよみ読書速報
結婚願望なし、生涯独身でいると決めた30歳の私がタイトルに惹かれて読了。正直期待はずれだった。理由は、偉人の話が難しくて読みにくいし頭に入ってこなかったから。ひたすら人物の生い立ちを羅列して詰め込んでるだけで、オタクが早口で自分の知識を喋ってるのを延々と聞かされてる感じ。ある程度その人物に知ってないとついてけない。章の冒頭にざっくりで良いから人物の紹介が欲しかった。
2023/07/13
roatsu
取り上げられた古今東西の偉人たちの人生再発見として読むと面白い。こんな人もそういえば独身だったのか、と驚きがある。ただ、独身と一言で言っても生まれたお国柄や時代、価値観等でその質は異なり、今の日本における社会問題的に捉えられるそれとは無論同列でない。ご本人の主体性有無でも違うし。史上に名を残す事績を成した人々だからそもそも只者ではないのであって凡夫の身の上に安易になぞらえられないだろう。その人生において何を大切にして歩み、結果として独身でもあったのか。その在り様から何がしか人生の参考を汲む作品だと思う。
2022/01/20
K1
「自分らしさ」を貫いたが故の独身戦術のサンプリングが、章ごとー「恋多き人生を全うする」→「常に自分らしくありたい」までーに古今東西の著名人「カサノヴァ」→「小津安二郎」までーをあげて、まとめられています。結婚か?独身か?ーそこに優劣もなければ明確な答えもないけれど、最後は誰しもひとりーに「えぇ、まぁ」と納得。その他としては「女性ならではの社会の変え方」(ナイティンゲール、津田梅子)の「スローガンより地道な実践」に「うむ」と思いました。
2022/01/01
ハルバル
新年一発目の本がこれでいいのか……(苦笑)。読後感は可もなく不可もなく。偉人ともなると結婚どうこうより単純に「直系の子孫いないのか~残念」という余計なお世話な感想を抱いてしまうのだが。そもそも結婚どうこうよりも人生一所懸命に生きることだよね、大切なのは。そういう意味で誰もが自分がやりたいことをやりたいようにやってて羨ましいです。私も少しは見習って、今年は新しいことにでも挑戦してみるかな!?がんばります。
2022/01/08
感想・レビューをもっと見る