KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)

一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)

一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)

作家
土井善晴
出版社
新潮社
発売日
2022-05-18
ISBN
9784106109508
amazonで購入する Kindle版を購入する

一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

あすなろ

料理研究家として、父である土井勝氏の息子としての歩みを多くのエッセイで綴られた一冊。善晴氏が好きな僕にはまた良書と巡り合った読後感である。歩みの部分も氏の独自解釈や見解、意見もスパッと勝手ながら符合一致していく読書感が小気味良し。そして、料理研究家という職とそれへの氏のプロフェッショナルな矜持が良く分かったのである。例えばお浸し一つでも家庭と割烹と料亭とでは全く違う物であり、そうした理解が必要なのである。そして、感度高めにそれらそれぞれに小さな喜びを感じ取って行く、なんて素晴らしい慧眼だと見倣うのである。

2024/04/28

けんとまん1007

自分で自家菜園で野菜を作り、上手くいったり失敗しながら、安心して家族と食べている。見た目はイマイチでも、昔ながらの野菜らしい匂いがいいと思う。なにより、旬のものを安心して食べること、これが何より。決して、派手なもの、高価なものは無いが、ある意味において豊かさを感じることもある。そこにつながるものがある土井さんの哲学だと思う。

2023/06/19

なかしー

「一汁一菜でよいという提案」読んでから、その理論というか思想が形成された背景となる自身の経験を描いたエッセイ。 味吉兆での割烹料理修業の体験からハレ(お店の料理)の部分では、料理人としてはかなり繊細で細部に拘る姿勢が垣間見え、店舗経営では結構周りに厳しい事を言っていたようです。反して、ケ(家庭料理)では、一汁一菜のご飯と具だくさんのお味噌汁でよく、入れる具もどんなものでも良いとかなりおおらかで、ちょっと驚きしました。西洋の一汁三菜が流入して、家庭料理でもちゃんとしなくては…という苦しみを開放してくれます。

2022/06/19

とよぽん

土井善晴さんは「和」の印象と、勝手に思い込んでいたが違っていた。若くして西洋料理の修業、大阪の一流のお店での修行、そしてお父さんの料理学校のこと、何と幅広く研鑽を重ねてこられた方なのだろうと驚いた。今までは、一汁一菜という言葉のインパクトが強かったが、これからは「食」の世界を知る人として、文章などを読みたいと思う。

2023/01/20

ヒデキ

土井善晴さんの著書2冊目です 前回読んだ本が、凄くよかったもので期待して 読みました 土井さんの子どもの頃からの自伝のような中身でしたが、 料理を通じて色々なことをやって色々な人との出会いが、描かれています。 プロの料理と家庭料理の違いと期待されているものを見せて貰いながら、日本の料理の歴史が、見える気がしました。

2023/04/16

感想・レビューをもっと見る