好色一代女 新潮日本古典集成 第3回
好色一代女 新潮日本古典集成 第3回 / 感想・レビュー
金吾
現代と対比して読める部分もあり、またところどころ笑える箇所もありましたが、話としては悲哀を感じました。好色一代男に進むか考え中です。
2023/03/27
ブラックジャケット
溝口健二の話をもう少し続ける。海外で高い評価を受けている彼の作品の中で古典から題材を取ったものが多い。本作も「西鶴一代女」と改題され、お春という遊女に統一された世界に。英題はザ・ライフ・オブ・オハル。西鶴が世界にリンクされた。都の当世風の男たちが「好色庵」と額のある草庵を訪れ、そこの老女に思い出話を聞く、冒頭の挿話から、五百羅漢像を見ながら、昔馴染んだ客の顔を思い出す結末の挿話まで、実に様々な春を売る女たちの物語に圧倒される本書。近世の幸薄い女たちの生態が20世紀のフィルムに再現され、世界に紹介された。
2019/01/02
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