太宰治 新潮日本文学アルバム〈19〉
太宰治 新潮日本文学アルバム〈19〉 / 感想・レビュー
ヴェネツィア
表紙の写真と見開きの写真はいろんなところでよく目にするもの。いずれもナルシストでスタイリストの太宰らしい写真だ。冒頭のとじ込みページには『斜陽』のエンディングの2枚の原稿。推敲の後はほとんど見られない。他にもいくつか自筆原稿の写真があるが、印刷所への指定はあるが、総じて訂正は少ないようだ。これから見ると、創作に苦しんでいたようでも、いざとなれば一気に書き上げたのか。太宰の若い時の写真は郷里の近い寺山修司にちょっと似ている(これは今回はじめて思った。名前も修治と修司だし。これは偶然)。
2024/10/24
ヒロミ
再読。数ある太宰のグラビア(?)集でも完成度が高くて読み応えがある。写真だけではなく日記やメモ、刊行当時の本の装丁まで載っていて資料的にも充実している。津島家の人々の写真も載っているが太宰はお母様にそっくりですね。学生時代の百面相を連写した写真とかおもしろい。井伏さんとの半裸入浴シーンもあり。太宰は「盲腸手術の痕が目立つ!」と激怒したらしいが怒るポイントはそこなのか。綺麗な裸ならいいの?どこの女優?さすが元祖虫歯ポーズの男である。私がお気に入りの写真はトンビを着た全写真と縁側で新聞を読んでくつろぐ写真だ。
2016/04/13
金吾
作品しか知らない作家の生涯や人物像の一端を知ることが出来るシリーズです。写真が多いのでイメージアップしやすく、百面相の写真は意外でしたので印象に残りました。
2023/06/06
まゆまゆ
図書館にあって、ずーっと気になっていたものです! 借りるだけでは飽き足らず、ポチりました(笑)39年の生涯をわかりやすく章に分けてまとめてくれています。本当に波瀾万丈でドラマのシナリオのよう。とにかく写真がたくさん載ってて!幼少期から中学、高校、大学の時のもの、結婚した時のものなどなど…イケメンですね!(笑)顔写真以外では、使っていたノートや趣味で描いた油絵の写真まで。ファンとしてはすごく嬉しい1冊。2人の娘さんと庭先で笑ってる写真が1番好きでした。
2016/04/06
musis
太宰や家族の多くの写真、解説に加えて、英作文のテストの写真なども載っている。だいぶ興奮した。筆記体が上手かった。間違いを訂正されている部分など、眺めたりするのも、とても楽しかった。金欠で他の作家のアルバム買えず大変名残惜しく本屋を後にした。また買いにいきたいと思う。
2014/07/01
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