安部公房全作品 8
安部公房全作品 8 / 感想・レビュー
蛸墨雄
『燃えつきた地図』を終え、しばし寝かしていた。その後の作品は『無関係な死』彼らしい楽しくずんずん行く感じで読み進めることができた。『人魚伝』は最高に楽しくワクワク読めた。『時の崖』、『カーブの向う』、『子供部屋』など時代を感じる表記や金銭感覚が楽しく昭和のあの頃の情景が目に浮かびつつ楽しめる。昭和感溢れる作品達と彼らしいウィットなどおもしろい。
2017/08/10
紫蘇紫檀
燃えつきた地図が収録されているという理由で購入したが、短編「人魚伝」「子供部屋」が当たりだった。 特に人魚伝。美しい人魚が男の愛と身勝手な欲求を自ら受け入れ、男の思い通りの…と思いきや。 暗く美しく褪せた安部公房らしい世界。そしてエロい。
2015/11/29
じめる
正直「燃えつきた地図」は面白くなかった。「無関係な死」と「人魚伝」は面白い。
2012/09/29
ゴリゾウ
燃えつきた地図、無関係な死、人魚伝、時の崖、カーフブの向こう、子供部屋/失踪者を追跡しているうちに、次々と手がかりを失い、大都会の砂漠の中で次第に自分を失ってゆく興信所員。都会人の孤独と不安。『燃えつきた地図』『文庫解説目録』 #656
1972/12/09
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