安部公房全集 2 1948.6-1951.5
安部公房全集 2 1948.6-1951.5 / 感想・レビュー
燃えつきた棒
今回は、あんなに面白かった「デンドロカカリヤ」や「S・カルマ氏の犯罪」が、あまり響いてこなかった。 そのかわり、今までさほどでもなかった「バベルの塔の狸」と「赤い繭」が俄然面白く思われた。 次回は、「S・カルマ氏の犯罪」の裁判の場面をカフカ「審判」のそれと読み比べてみたい。
2018/06/13
roughfractus02
名づけること/彼は戦いを挑む相手である言葉を、名づけるものと名付けられるものの力の関係で捉える。この不当かつ不均衡な力関係を批判し、名づけられない何かを創造するにはどうしたらいいのか? 彼の前にあったのは、政治が話し言葉によって、日常を力の政治的関係として暴露する文学、そして名づけられないものに向かう抽象芸術だった。両者の結合を試みる彼はアヴァンギャルド(政治/芸術的前衛)と呼ばれ始める。夜の会、世紀の会で花田、埴谷、岡本太郎と出会い、革命の可能性に触れ、名づけの政治を巡る「夢の逃亡」や『壁』が書かれる。
2017/02/18
zuckermen08
大天才。
2013/04/29
askmt
何といっても「壁」である。中でも「赤い繭」。
2011/11/04
だん
とりあえず未読の小説だけ。エッセイやらなんやらは斜め読み。時間があればその部分もじっくり読みたい。「夢の逃亡」が好きだな。
2009/12/07
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