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安部公房全集 3 1951.5-1953.9

安部公房全集 3 1951.5-1953.9

安部公房全集 3 1951.5-1953.9

作家
安部公房
出版社
新潮社
発売日
1997-10-01
ISBN
9784106401237
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安部公房全集 3 1951.5-1953.9 / 感想・レビュー

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燃えつきた棒

「保護色」: 【「(略)カメレオンは皮下に多くの色素粒をもった色素細胞があり、視神経を通して外界の色がこの細胞に伝えられると、一定の色素粒だけが選択的に拡散または集合し、体色変化が起きるのです。(略)私の学説が正しいとすれば、あなたのような人が続出し、やがて人類の過半数が保護色を呈するようになるはずです。】/ 案外、もうすでに多くの人類が保護色を持っているのではないか? 周りが赤なら赤に、周りが黒なら黒に、自在に体色を変化させることができれば、いつだって絶対に多数派でいることができる。

2024/04/28

roughfractus02

変容/リアルは徐々にまたは突如変わる。マスメディアが乱立しTV放送も始まる50年代、彼は従来の個のリアリズムに対して集団的ルポルタージュを自らの表現に課す。大量に同じ情報を流される日常では、意識は個人に収まらず社会的なはずだ。「人民文学」に入り左翼思想を検討しながら、彼はそこに根付く個人主義に攻撃を仕掛けた。突如見知らぬ集団が自分の部屋を占拠し(「闖入者」)、都市か水没し(「水中都市」)、人間が植物化する(「デンドロカカリア」)寓話的作品によって、名づけによって成り立つ個人に対する変容の戦略が展開される。

2017/02/18

だん

未読の小説・戯曲のみ。

2010/05/12

わとそん

まあまあ

2009/03/18

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