安部公房全集 5 1955.3-1956.2
安部公房全集 5 1955.3-1956.2 / 感想・レビュー
roughfractus02
異化/演出家千田是也を介して彼はブレヒト演劇に出会う。物語と同化する観客に、「これは劇でしかない」と劇中気づかせ、生活の不満を解消するだけの悲劇的な虚構から出て、生活の変革へと観客を導くブレヒトの喜劇的作劇法は、作品が観客(読み手)との双方向的対話であり、異化が小説や映画より演劇において効果的であることを彼に教える。物語内の実在の中にありえない非実在物を混入して異化する劇「どれい狩り」「快速船」以後、創作活動を演劇にシフトする彼は、映画、ラジオにも積極的に参入して、異化の可能性を演劇以外にも模索していく。
2017/02/18
ysd
「棒」は5年前に読んで以来、ずっと心に残っている作品だった。久しぶりの、再読。やはり、「モノ」の在り方について、考えさせられる。この作品に対して、わたしには、まだ言葉で処理できていない印象がたくさんある。なんど再読しても、感じることがあるように思われる作品。
2014/11/05
わとそん
まあまあ
2009/04/16
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