安部公房全集 9 1958.7-1959.4
安部公房全集 9 1958.7-1959.4 / 感想・レビュー
roughfractus02
ネットワーク/コンピュータと神経生理学が従来の演劇的異化の限界を予想させる。劇場外に戻る現実が演劇的異化にはあったが、機械が計算し神経に同期する物語装置が家の中まで侵入した今、そんな現実はあるのか? 人間が計算軌道を飛ぶ宇宙船に乗るなら、現実は機械が管理している。お茶の間に居座るTVが小型化してトランジスタ・ラジオになって移動を始めた世界は、宇宙船になりつつある。同化から同期に移行するメディアにSFの抵抗が始まる。「予言機械」に管理される『第四間氷期』が書かれ「円盤きたる」「人間そっくり」が放映される。
2017/02/18
わとそん
おもしろい
2009/07/13
感想・レビューをもっと見る