安部公房全集 15 1961.1-1962.3
安部公房全集 15 1961.1-1962.3 / 感想・レビュー
roughfractus02
仮説の力/60年代安保闘争で管理からの自由を叫ぶ共産党員の友人たちの中にあって、彼は自由も管理される社会をガガーリンを乗せたソ連の宇宙船に見た。船内は生命も自由もコントロールされ、コンピュータ管理下にある。SF座談会で宇宙開拓が始まればSF小説家の仕事がなくなると危惧する作家たちに対して、彼は世界をコンピュータ・プログラムとして想定し、プログラムは機械に任せ、コードを作成する側(仮説を作る側)に作家は専心すべきと説く。メタボリズムの建築家を始め当時前衛と呼ばれた芸術の再検討の中で「無関係な死」が書かれる。
2017/02/18
めんま
2021年最初の読了本。「砂の女」出版前夜の時期の対談やドラマ脚本が収録されている。対談が多目なので、彼の文学観や物の考え方を掴むことができる。
2021/01/01
わとそん
まあまあ
2010/04/06
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