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安部公房全集 22 1968.2-1970.2

安部公房全集 22 1968.2-1970.2

安部公房全集 22 1968.2-1970.2

作家
安部公房
出版社
新潮社
発売日
1999-07-01
ISBN
9784106401428
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安部公房全集 22 1968.2-1970.2 / 感想・レビュー

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roughfractus02

越境/ヒトラーが「本物の」ドイツ人に固執し、スターリンが「民族」と叫んで帰属性を訴えた大戦時、ブレヒトの異化はこの囲い込みの越境を試み、「らしさ」の境に笑いを持って対抗した。一方戦後チェ・ゲバラが国境を越えて死に、ベトナム戦争が深刻化する中で、彼は、鞄と名指される男、ボクサーのボクサーらしからぬ独白、地獄で先生と生徒のように会話をする男女の三幕劇『棒になった男』を上演して、観客に「らしさ」からの越境を促す。同期する社会でなお異化の実験は続く。シナリオ「燃えつきた地図」、エッセイ「内なる越境」が書かれる。

2017/02/19

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