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安部公房全集 28 1984.11-1989.12

安部公房全集 28 1984.11-1989.12

安部公房全集 28 1984.11-1989.12

作家
安部公房
出版社
新潮社
発売日
2000-10-01
ISBN
9784106401480
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安部公房全集 28 1984.11-1989.12 / 感想・レビュー

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mak2014

1巻が5年間にも及んでいる。公房の創作の苦しみが感じられる。最後長編となるはずだった『スプーンを曲げる少年』へ進みそうで遅々として進まない。

2012/09/02

roughfractus02

コードの行方/言語の生得説、ピジン語とクレオール語、DNA、右脳と左脳の機能の区別等、演劇を解散し、小説の発表も稀になった彼は、逆に生命というプログラムを作るコードに向き合う。宇宙開発競争でSFの危機が叫ばれた50年代後半から60年代初めに、プログラムを瞬時に実行するコンピュータを前にした彼は、人間をコードを作る側に回れと主張した。そして今、コンピュータ管理する核の恐怖の世界で、彼は人間生命の只中にコードを見出す。同期を非同期させる鍵はここにあるかもしれない。「スプーン曲げの少年」がフロッピーに残された。

2017/02/19

Bevel

28巻は、「方舟さくら丸」を書いたあと、「スプーン曲げの少年」が「飛ぶ男」に変わるまで。「本能」、「縄張り」、「御破算主義」、「ことば」、「国家」、「科学」、これらの独特の関係が思想として存在していること。思想が集まって、仮説(ユープケッチャやスプーン曲げ)に関わること。そして、小説は忘却される思想をきっかけに書かれること。

2013/02/23

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