安部公房全集 29 1990.01-1993.01
安部公房全集 29 1990.01-1993.01 / 感想・レビュー
roughfractus02
ゲーム次元へ飛ぶ/「飛翔願望」は闖入することと無差別に殺すことに連結しているが、それが現実なのか妄想なのかわからない。89年までの東西冷戦をコンピュータ管理のパワーゲームと見なすPCゲームが氾濫し、モニターの中に物語が解放されるかに見える時、彼はそのデジタル次元に物理的(闖入)、生物的(殺人)な次元を連結する。当時仮想現実と呼ばれたVR空間に現実を同期させる。薬を飲まされ、鳥になって無差別に人を殺す「さまざまな父」で書かれ、「スプーン曲げの少年」を改作した『飛ぶ男』の7バージョンめがフロッピーに残される。
2017/02/19
so_lar_is
『飛ぶ男』など。
2013/11/19
感想・レビューをもっと見る