安部公房全集 30 1924.03-1993.01
安部公房全集 30 1924.03-1993.01 / 感想・レビュー
tomo*tin
いよいよ最終巻ということで。個人的には映画版「砂の女」と「他人の顔」の別シナリオが衝撃的でした。特に「砂の女」は驚いた。面白かったけど。あとは埴谷雄高に宛てた書簡がとても興味深かったです。そして付録のCD-ROMには安部さんの肉声が!大変満足です。やっぱり愛のある全集はいいなあ。少しマニアックすぎる部分もあるけれど、マニアしか買わない気もするからOKでしょう。
2009/03/22
roughfractus02
来るべき読者のために/全集刊行後発見された埴谷雄高宛書簡を中心に補遺に収録。全集索引は付属のCD-ROM(作者の声も収録)にもある。時系列的に配列した全集では施さなかったジャンル別の索引があり、小説などの印刷メディアとは別に演劇と電子メディアジャンル(ラジオ、TV、映画)は「放送・上映・上演目録」で区別できる。海外での翻訳情報は「被翻訳作品目録」がある。「参考文献目録」を眺めると、彼の生前は作品に向き合う資料が多いのに比べ、死後は資料発掘や人物関係の調査重視の傾向がある。彼自身の言葉はまだ読まれていない。
2017/02/19
v&b
「聖なる深海魚──ヘンリー・ミラー全集を推薦する」一頁のみ。かなり褒めている。
2014/08/13
trash
10代の頃に全集を読むくらい好きだった作家というのはいつまでたっても好きなんだろうと再確認。これでもう安部公房の新刊は出ないのだろうかと思うとちょっと寂しい。全集最終巻なので資料部分が600ページくらいある。本編は補遺みたいなものなので180ページくらい。この中に砂の女と他人の顔の別シナリオが収録されているけどどちらも原作と違っていておもしろい。他人の顔の娘がすごくかわいく思えたのは自分だけかな。
2010/05/13
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