非色(ひしょく) (有吉佐和子選集)
非色(ひしょく) (有吉佐和子選集) / 感想・レビュー
sakadonohito
戦後、進駐軍のアメリカ黒人兵士と出会って結婚し、渡米して人種差別を目の当たりにしつつ激動の人生を送る物語。随分と古い本ですが思いの外読みやすかったです。非色(色じゃない)という題名ですが「肌の色に起因する人種差別」というありきたりから更に踏み込んでいて中々パンチの効いた本に出会ってしまいました。色が付いてるから差別されるのではなく、自分(達)と他人(達)を区別したい差別したいという感情が先にあり、方便として他人(達)を色付け(色分け)しているのではないかと感じました。
2020/10/12
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