井上靖全集 (第10巻)
井上靖全集 (第10巻) / 感想・レビュー
めぐみこ
「淀どの日記」小谷城落城から大阪夏の陣での自刃まで、茶々の一生。京極高次や秀吉への愛憎、秀頼への溺愛、北政所や小督との確執…と、感情の振れ幅の大きい茶々に引きずり回されるように読み終えた。「あした来る人」みな割と自分本位、曾根の純朴さが無かったら読めなかったかも。「満ちて来る潮」4人の愛情のすれ違い。安彦の無神経さが気に障る。悪人じゃないけど一緒に生活はしたくない。
2018/01/14
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