遠藤周作文学全集 4 長編小説 4
遠藤周作文学全集 4 長編小説 4 / 感想・レビュー
Haruko
深い河について 群像劇のツールとして団体旅行なのか 登場人物の運命の絡み合いが緩く、人物描写は実在の人物のコラージュのようだ。その中で鮮明なのが、臨終に「私を探して」と告げた妻の生まれ変わりを探す磯辺である。これは死期を悟った作家自身の投影であり、照れ屋であった作者の妻への愛の告白なのではないか。最後の一文が唐突に幕を下ろし、大津と美津子の運命に含みを持たせているのも、作者のまだまだ書き残したことがあるというメッセージに感じられる。
2017/02/02
タヌキバヤシ
スキャンダル。ドッペンゲルガーの話。
2008/08/08
1131you
深い河は少し前にEテレのこころの時代で「宗教の壁を越える“玉ねぎ”」というタイトルに惹かれて見たところ面白くそのうち見たいと思っていた。 スキャンダルはこれがポルノ扱いされて遠藤周作のノーベル賞は見送られたという。先日初めて大江健三郎を読み下ネタの凄さに驚いた。下ネタ大江が取れたノーベル賞を阻んだ作品とはどんなものだろうという野次馬根性が湧いた。 この二つが揃った本作を手に取ることにした。
2024/06/30
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