三島由紀夫全集 33 決定版 評論 8
三島由紀夫全集 33 決定版 評論 8 / 感想・レビュー
Haruka Fukuhara
「老人と若者のちがひは簡単なことで、老人はこの世の中が変はることを知つてゐるから、しひて変へようともしないし、若者はこの世の中が変はらないと思ひつめてゐるから、性急に変へようと努力する」(文学的予言、冒頭)「低きに流れる水と反対の性質を持つ愛は、これによると、たえず高きに流れるらしい。しかし、人間にはそんなに高低はないから、相手を自分より無限に高いものとして憧れる気持は、半ばこちらの独り合点である場合が多い。それがわかつて幻滅を感じても、自分の中の、高いもの、美しいものへ憧れた気持はのこる」(愛のすがた)
2017/03/30
MatsumotoShuji
030817
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