小林秀雄全集 第5巻
小林秀雄全集 第5巻 / 感想・レビュー
双海(ふたみ)
「中原中也」(昭和12年)の一文が光る。「字引き片手に横文字詩集の影響なぞ受けて、詩人面をした馬鹿野郎どもからいろいろな事を言はれ乍ら、日本人らしい立派な詩を沢山書いた。事変の騒ぎの中で、世間からも文壇からも顧みられず、何処かで鼠でも死ぬ様に死んだ。時代病や政治病の患者等が充満してゐるなかで、孤独病を患つて死ぬのには、どのくらゐの抒情の深さが必要であつたか(後略)」
2019/11/22
moimaj
菊池寛論、志賀直哉論を目当てに。小林氏は両名を唯一の天才とみているが、なるほど確かによく似ている。
2017/03/06
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