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小林秀雄全作品 (15)

小林秀雄全作品 (15)

小林秀雄全作品 (15)

作家
小林秀雄
出版社
新潮社
発売日
2003-12-10
ISBN
9784106435553
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小林秀雄全作品 (15) / 感想・レビュー

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ダイキ

「昔の人は原文といふものを非常に大事にした。古典といつてね。批評精神が発達しなかつた証拠といふ風にばかり考へたがるが、そこにはやはり深い智慧があるのだ。原文尊重といふ智慧だ。古典を絶対に傷つけたくなくなるんだ。勝手に解釈するのが嫌になるんだ。古典を愛してそのまま読む、幾度も読むうちに原文の美がいよいよ深まつて来る。さういふ批評の方法もあるのだ。現代で一番軽蔑されてゐる批評方法だ。」〈コメディ・リテレール〉

2018/01/28

masanari

「僕は反省しない」と啖呵切った箇所だけよく取り上げられる「コメディリテレール」収録。そこだけ聞くと馬鹿な質問に呆れた小林の発言のように読めるが、全編読んでみると聞き手の小林への理解の深さがわかる。当時の文壇では批判するにしろ、肯定するにしろここまで小林を読んでいたのかと恥ずかしくなる。

2021/12/02

MatsumotoShuji

031221

 

再読。二つの対談がちょうど円環をなすように本書は構成されている。一つは小林秀と蔵原惟人を止揚することを目的とした「近代文学」グループの座談会に小林を招待した「コメディ・リテレール」。もう一つは小林批判の「教祖の文学」を発表していた坂口安吾との対談。批評の方では、戦後、再びランボーについて自閉的な「球体」の破壊と「物」の手触りへの自覚と語り直した「ランボオⅢ」など読むべきものが多い。

2023/08/19

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