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小林秀雄全作品 22

小林秀雄全作品 22

小林秀雄全作品 22

作家
小林秀雄
出版社
新潮社
発売日
2004-07-01
ISBN
9784106435621
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小林秀雄全作品 22 / 感想・レビュー

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ハチ

学術的には薄く、居酒屋トークとしては超一級品! 筆者特有のコテコテの耽美、酔美な表現は十分に楽しめる。ただ、しっかりと近代絵画の変遷に基づいた位置付けや影響を辿るならば高階秀爾さんの近代絵画史(上)(下)を通読してから小林秀雄流にうつるのがよいかなと感じました。美術評論の真髄にはまだ辿り着けなかったので、しばらくして再読します。

2019/04/15

ラウリスタ~

小林秀雄には興味はない。19世紀後半のフランス絵画を扱っているので、読んでみた。東大仏文出身とはいえ、素人なのになかなかまともにセザンヌらを理解しているんだろうな。この一部であっても実際に書くとなるとなかなかの労作になることは間違いない。ただ、その反面、別にこの本を読む必要はない。セザンヌを中心として19世紀末のフランス絵画を概観するためには悪くない。東大仏文ってこういった知識を薄めてばら撒く人を輩出しているって面も否めないな。非常に優秀な作家であることは間違いないだろうが、別に読むことは無かった。

2012/10/25

MatsumotoShuji

040804

 

再読。小林は別に「近代絵画」史を書こうと思っているつもりはない。最初に、ボードレールの話が出てくるが、「詩」が「詩」として如何に芸術的に自律させるかという「危機」(=批評)にボードレールが直面としなければならなかったように、「絵画」が「絵画」として如何様に自立させなければならなかったのか、もっと言うならば、それはモダニズム的な技術という単純な問題では決してなく、環境からの反発/反抗という「芸術と実生活」の屈折として経験されるものである。ここで、中期から後期に至る伝記スタイルのある種の完成を見る。

2023/08/24

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