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山本周五郎長篇小説全集 5 柳橋物語・むかしも今も

山本周五郎長篇小説全集 5 柳橋物語・むかしも今も

山本周五郎長篇小説全集 5 柳橋物語・むかしも今も

作家
山本周五郎
出版社
新潮社
発売日
2013-09-27
ISBN
9784106440458
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山本周五郎長篇小説全集 5 柳橋物語・むかしも今も / 感想・レビュー

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たつや

この全集はやや厚いので、ゆったり構えないと読めない気がしますが、読み始めると、ほぼ、全ページにある註釈がありがたく読みやすい。江戸に近い山本周五郎の人情話2編。落語や白黒映画以外にも江戸の風を感じられる名作だと思います。現代では考えられない、遠距離恋愛による、信用や嫉妬、愛。浮気がラインやメール、着信履歴でばれて、別れるを繰り返す現代人、 隣近所に無関心な現代人、そのギャップがもどかしく、「昔は良かった」と思ってしまう。寅さんが人気だったのも下町の人情にほっと出来たから?

2017/07/02

ジュール

読メ 通算1、500冊目。 いずれも江戸時代、市井もの。 どんな不幸にもめげずに真っ直ぐに生きる主人公。 特に「柳橋物語」は胸が苦しくなる。自分の本当の心もわからずに庄吉と将来を約束したせん。 それにもかかわらずせんの命を助けて自分は死んでしまう、幸太。火事の際に拾った赤ん坊を世間の誤解にもめげずに育てるせん。不幸が次々に襲いかかる。 まさにお涙頂戴のストーリーだが、山本周五郎の筆力でぐんぐん引き込まれる。 素晴らしい読後感。

2023/12/26

山内正

大事な話だ大川端にと庄吉が 上方に行く必ず帰るよ待っててくれ おせんちゃん 幸太は養子に決まりおせんに近づく おせんちゃん寝床を爺さんが倒れた 四日しても喋れない様子 幸太が助けようと来るが断り一人でやる覚悟をする 夜砥石を研ぐ音が 源太を止めに行った時半鐘が鳴った 遠くだが風が変わったから支度をと 早くしないと火がこっちに 源太はおせん一人で逃げろと 幸太が来て神田川の落し口の石場へ 火の様子を見てくると幸太は行った 休む間に川沿いの家が燃え落ちた 地に伏せた時赤子の鳴き声が 幸太は川で泳ぐ途中沈んだ

2020/11/25

山内正

どうしても旅に出ると、幸太杉田屋の養子と決まった以上 五年したら帰るから待っててくれと 庄吉は朝早く発った ひらがなばかりの手紙が届き何度も読返す 杉田屋の話はおめぇに聞かずに断ったよ 死んだお母さんは落ち目の時 杉田屋からおめぇを養子にと話を 断った、大層悔しがり何を大事にと 祖父が倒れて一月、火事だと人が騒ぐ中、幸太が背負い川岸へ逃げた 向う川岸まで火がと叫ぶ横で祖父が 死んでいた、途中何度もすまねぇと 足を川に赤子が泣いてる ああどうしょう!

2020/03/23

山内正

お爺さんと誰か死んで母おせんと 町役は書き留めた 幸太郎と名で育つて行った 少しずつ動ける様に 橋の近くで ここ知ってるわたし 庄さん! 三日目の雨で水が上がる又逃げる お救い小屋の近く おせんちゃんと 派手な女が おもんちゃんなの? 庄吉って人あんたの事聞いてたよと 庄吉はそこに居た あたしね辛い事あったの 庄吉は聞いた話を 幸太の子を産んだと 自分の子でないなら捨ててみろと  幸ちゃん幸せになるのよと 道に置く あぁちゃんばぶぅと聞こえる 駄目だ出来ないと乳を吸わす いつか分る わたし待ってる 庄さん

2020/03/27

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