山本周五郎長篇小説全集 16 明和絵暦
山本周五郎長篇小説全集 16 明和絵暦 / 感想・レビュー
baba
今までの山本周五郎全集ではなかったので手に取った。山本周五郎初期の作品、江戸時代中期の尊王論者山県大弐を扱っているが、周りの人物や話しの運びが深刻な内容を講談調に軽くやや面白みに欠けて思えるのが残念。「何を為したのではなく、何を為そうとしたかが大切」を訴えている。
2014/09/27
訪問者
山本周五郎の初期作。後年の作ほどの深みと面白さはないが、なかなか読ませる作品だ。
2017/06/09
寿里子
周五郎の初期の長編。まだまだ筆が若いと新鮮な思いがした。周五郎にもこういう時代があったのだなぁ。
2015/04/03
フィガ郎
吉田松陰が尊敬した江戸中期の尊皇思想家、山縣大弐が登場する歴史活劇!決闘シーンが多く、楽しく読めた。
2014/10/19
デントシロー
尊王討幕を題材とした小説であり、幕末の尊王攘夷より100年前の話である。宝暦事件というそうであるが全然知らないことであり、新鮮な題材に面白く読んだ。小幡藩の吉田玄蕃と郡太夫、当時の政情からどちらが謀反を起こしているかは歴然であり、読者としては複雑な思いで読んでいくしかない。明治維新後主人公の山県大弐は江戸時代、幕藩体制が強靭な時代に王政復古を掲げた運動家として重宝がられたようだ。尊王討幕という大きな筋道を頭の片隅においていないと物語が展開していかない。
2014/08/19
感想・レビューをもっと見る