KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

山本周五郎長篇小説全集 17 天地静大 上

山本周五郎長篇小説全集 17 天地静大 上

山本周五郎長篇小説全集 17 天地静大 上

作家
山本周五郎
出版社
新潮社
発売日
2014-07-25
ISBN
9784106440571
amazonで購入する

山本周五郎長篇小説全集 17 天地静大 上 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

訪問者

山本周五郎による幕末物。若い杉浦透を通して幕末動乱期の若者の姿が描かれる。

2017/06/21

マウンテンゴリラ

学問というものが、人生のひとつの手段ではなく、人生そのものとしてあった時代。細分化し、特殊な技能や知識へとタコツボ化して行く現代の学問とは違った、世界を知り、どう生きるかという人生の目的そのものを築き上げる基礎となる学問。かの時代には、そのような人間の器を育てるという意味での大きな役割を学問が担っていたのだろうと感じられた。しかし、いつの時代でもそうであろうが、一方では、現実に即した実益や、情熱的な行動とはかけ離れた無価値なものとして白眼視されるような存在でもあった。→(2)

2016/06/21

デントシロー

幕末のある小藩の情勢を題材に物語があるがまだ周五郎の後記の人情味ある物語がみられない。物語に大きな筋がないので展開が大きくそれてまとまりがない。 政情が不安定な時代における家族関係、主従関係、友人関係、世間から自分をしっかり見つめて生きていくのにどのように行動すればよいかを考える話であろう。攘夷派、佐幕派といろいろな人が政治の流れに翻弄され、世間ではどのようにとられられ、どのように暮らしていたか庶民の感覚でこの時代を読み取ろうとすると興味がわいてくる。

2014/08/29

感想・レビューをもっと見る