山本周五郎長篇小説全集 18 天地静大 下
山本周五郎長篇小説全集 18 天地静大 下 / 感想・レビュー
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これは素晴らしい作品。主人公の一人である水谷郷臣の死をめぐる場面は、山本周五郎の作品の中でも忘れがたいページである。そして若い杉浦透やその妻ふくの困難な時代の中にあっても、明るい希望を忘れない考え方や生き方。まさに傑作!
2017/06/22
デントシロー
安政の大獄が行われる時代の東北の小藩における様々な人間の生き様が描かれている。この時代中心は現代で偉人とされている人ばかりではなく名もなき多くの人間にも事件として影響を与える。現代の自分たちは歴史の中でどのようにとらえられるか?この国の進む方向で違ってくるのだと考えさせられた。主人公の杉浦透を通して多くの人間の交わりの中でそれぞれの人間の生き様を描いており、佐幕派と勤王派という大きな戦いの渦で武家、庶民が革命の渦にいかに巻き込まれたのかが描かれている。
2014/09/02
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