山本周五郎長篇小説全集 24 季節のない街
山本周五郎長篇小説全集 24 季節のない街 / 感想・レビュー
olive
地味だけどドラマが面白い!!そこにある人間のおかしみのようなものを、おかしみなままであえて救わないのがクドカンらしいなぁ~私たちは、とかく貧しく暮らす人たちを同情の目で見てしまいがちだが、可哀想に描かないのもクドカン。原作が気になる。どうなんだろう?この機会に山本周五郎作品にチャレンジ。原作も同じだった!絶望も希望もない。あるのはその日暮らし。昨今の生きづらさに寄り添う小説が多い中で、本書は生きづらいままで寄り添ってもくれないしんどさはあるが、明日の自分もよろしく、と語りかけたい一冊だった。
2024/05/05
maki
ドラマが最高に面白い。出ている俳優さんたちが魅力的。だからこの小説が余計に面白く感じるのか、小説がすごくいいからドラマが面白いのかわからないけど、しみじみと面白悲しい話です。
2024/06/05
プレミアムモルツ
変な人、愚かな人など問題のある人はいっぱい出てくるが、立派な人はひとりとして出てこない。呆れながら読んでいたのだが、段々自分も同じなのだと思うようになった。こうした人々を描く山本周五郎先生の眼差しは、驚くしかないのだがとにかく優しい。
2015/02/10
たつや
映画「どですかでん」は未見ですが、その原作である本書は人間ドラマを集約した群像劇で、凄く面白かったです。図書館には全巻揃っているので?いつでも読めるのが嬉しい。山本周五郎全集すべて読むのは大変だけれど、少しずつチャレンジしたい。
2024/07/07
訪問者
有名な黒澤明監督の映画「どですかでん」の原作として名高い本作品は、「青べか物語」に続く現代物。何とも不思議な哀感と詩情を湛えた短編が続く名作。
2017/05/03
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