山崎豊子全集 (1)
山崎豊子全集 (1) / 感想・レビュー
starbro
山崎豊子全集(全23巻)完読プロジェクト第一弾は、『暖簾・花のれん』です。『暖簾』が処女作なんて山崎豊子、凄すぎます。二作目の『花のれん』で直木賞も納得です。本巻は全ての作品が未読ですが、どの作品も50、60年前に書かれたと思えないほど色褪せてなく、THE山崎豊子クオリティでした。短編の中では『持参金』がオススメです。これから長丁場かつ全集のため1巻毎頁数以上に密度が濃くハードですが、何とか完読したいと思います!
2017/03/18
優希
面白かったです。初期作品でありながらドラマがありました。デビュー作『暖簾』を含む作品集。『花のれん』は既読でしたが、『暖簾』も『花のれん』も大阪商人の哲学を描いていてあっぱれと思います。他にも4編の短編がおさめられており、ミステリーのような雰囲気の作品や大阪精神を描いた作品などがあって楽しめました。壮大な人間ドラマを描く著者が、軽妙さを感じるようなエンタメ性のある作品を描いていたのが意外です。
2016/11/03
メルコ
「暖簾」…大阪の老舗昆布商に丁稚奉公し、苦節10数年暖簾分けして店を持ち、繁盛させていく吾平と、戦後全てを失った老舗の暖簾を再興させていく息子の姿を描く。山崎豊子のデビュー作。大阪の商人はどのような姿勢であったか、大阪の街はどのような姿だったか活写させていく。「花のれん」…船場の呉服店に嫁いだ多加だが、頼りない夫にいっそ道楽を家業にしてはと寄席を始める。夫は妾宅で死に多加は商売により精を出すようになる。直木賞受賞作。息子の世話も女中任せにして、芸人や客相手にあの手この手で商売していく寡婦の姿を描く。↓
2022/01/26
みかりん
最近 山崎豊子さんの本が再ブレークです。戦前から戦後に 暖簾をかけて戦い抜いた商いの話。暖簾 花のれん。その後4編の短編集です。どれも良かった。短編はどこかクスッとくるような話が多く、山崎さんこんな話も書くんだなぁって思いました。
2019/03/31
たむらんちょ
初期作品を読みたくて。「持参金」「遺留品」「しぶちん」が良かった。「暖簾」「花のれん」は長くて、根気が要った。
2018/11/07
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