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山崎豊子全集 2

山崎豊子全集 2

山崎豊子全集 2

作家
山崎豊子
出版社
新潮社
発売日
2004-02-01
ISBN
9784106445125
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山崎豊子全集 2 / 感想・レビュー

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starbro

山崎豊子全集(全23巻)完読プロジェクト第ニ弾は、『ぼんち』です。大阪船場を男目線で描いた傑作でした。それにしても大阪船場の大商家のしきたりは恐るべしです。格式の高い大商家には女の妖怪が棲んでいました。本書で『ぼんち』の意味を初めて知りました。一度でいいから、花街で大散財してみたいなぁ!

2017/04/18

みかりん

大阪舟場の足袋問屋のぼんちの話。独特な舟場のしきたりに縛られる喜久治と、母系家族で何不自由なく生きてきた 母と祖母。そこに妾達も加わって まさしくぼんちの生活。今の時代には考えられない豪快な散財な仕方。面白かったです。

2019/04/22

メルコ

老舗足袋問屋の一人息子喜久治は妻をもらうが姑との折り合いから離縁に。それから家の外に次々と妾を持つようになる…。前作「花のれん」に比べると、話の運びがのんびりと感じられるが、500頁を超える長編だけに大阪の船場のこと、人物描写がたっぷりと描かれていく。妾のことを家に隠すわけでなく、逆に甲斐性のある一人前の男として見られることに驚く。ぼんぼんと違いぼんちは、たとえ放蕩を重ねてもぴしりと帳尻の合った遊び方をする人を呼ぶときの呼称だという。いまでは失われた戦前の大阪船場に生きる人物やしきたりを活き活きと描き↓

2022/02/06

Belle Rose

『ぼんち』の意味を初めて知った。せんべい菓子の『ぼんち揚げ』の命名も、この作品から頂いたとか。ぼんち……昔の船場の男達の中では、甲斐性のある男で通ったのだろうなぁ。さすがに現代ではそぐわないだろうし、私の身近にぼんち要素の殿方がいたら、かなり引くなぁ…笑

2016/02/21

梅田英俊

「ぼんち」というならば、もうすこし仕事もできる場面を描いて欲しかった。

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