井伏鱒二自選全集 第1巻
井伏鱒二自選全集 第1巻 / 感想・レビュー
AR読書記録
『冷凍人間』のSFテイストに、これも井伏鱒二...?と驚きましたが、そこで終わるあたりはちょっとなるほどかもしれない。『集金旅行』、映画化されてないの? 絶対いいものができる、と思ったらされてますね。約50年前に。レンタルとかで観られるのかしらん。それから、わりと歴史聞き書き系、災害記録ものが多いのが、詩集・釣りエッセイ的なものから入った身としては、へぇという感じだったんだけど、そのあたりはこの先全集を読み進めていけば色々認識が再構成されるでありましょう。(しかし『山椒魚』こういう話だったか。忘れてた)
2016/03/29
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
太宰も安吾も「特異な名作家」と褒める道化井伏鱒二、初期作品ではまださほどその道化的本領を発揮している気がしない。屋根の上のサワンはたぶん教科書で読んだと思うが、あまり覚えていなかった。巻末「覚え書」に井伏鱒二自身の作品解説が数行ずつ掲載されている。山椒魚も屋根の上のサワンも習作だったんだー。サワンとはインドの「月」の名称であると教わって、明るい感じだからそれにしたと。
2022/08/27
SUZURAN
山椒魚/夜ふけと梅の花/鯉/屋根の上のサワン/休憩時間/丹下氏邸/喪章のついてゐる心懐(しんね)/冷凍人間/集金旅行/湯島風俗/岩田君のクロ/「槌(つツ)ツァ」と「九郎治(くろツ)ツァン」は喧嘩して私は用語について煩悶すること/旧・笛吹川の趾地/山を見て老人は語る/へんろう宿/隠岐別府村の守吉/御神火
2016/11/21
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