隆慶一郎全集 第3巻
隆慶一郎全集 第3巻 / 感想・レビュー
kazukitti
さすがに文庫三分冊のと比べると重い。いや、物理的にw 若い時に読んだ時はこう隆慶節の漢観とかいくさ人っぷりに無邪気にコミックファンみたいにかっけーwとかだったけど、おっさんの後半ににもなるとちょっとそういう「男のカッコよさ」みたいなのもナンダカナー感なくもなかったかな。あと相変わらず面白かったんだけど、評者のいう後半の失速感ってのも納得感あったw
2023/11/23
西村章
三十一年ぶりの再読。初読時は波瀾万丈のストーリーを追うことにただ夢中で、その意味では非常に面白く読んだ記憶があるけれども、こうやって長い時間をおいて読み返してみると、豊穣な物語性と強靱な反骨精神と魅力的な登場人物を自由自在に動かして、稗史という視点から人間社会を描ききる膂力と小説家としての凜とした姿勢に終始圧倒されっぱなしの読書時間でありました。いやあ「影武者徳川家康」はやはりすごい小説だ。というわけで、ひきつづき第四巻の「捨て童子松平忠輝」「駆込寺蔭始末」へ。
2020/11/05
katz
「影武者徳川家康」を収録。関ヶ原で本物の家康が殺され、そのときの影武者世良田次郎三郎が、その後家康に成り代わって、関ヶ原以後を生き抜いていく話。事実は違うのだろうが、本当の話に感じさせる人物描写や史実を織り交ぜたストーリーに引き込まれた。それほど作者の筆力を感じた。
2011/12/07
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