隆慶一郎全集 第6巻
隆慶一郎全集 第6巻 / 感想・レビュー
西村章
第六巻収録作は〈死ぬことと見つけたり〉〈見知らぬ海へ〉の未完長編二作とエッセイ、評論、シナリオ。〈死ぬことと見つけたり〉は、初読時に「ハードボイルドだなあ」という印象が強かったのだけれども、それはおそらく他の諸作と比較すれば伝奇的風合いが薄く、そのぶん人の死生観を直截に問いかけてくる作品だからなのかな、と今回再読してみて感じた。あと、〈見知らぬ海へ〉にも共通することだけど、信義や友のためなら平気で命を投げ出すような魅力的人物の造型と場面の描写が、惚れ惚れするほどバツグンにうまい。全六巻、心底堪能しました。
2021/01/17
akagami_ext
なんというか、文章のパワーが違った。
2009/10/22
感想・レビューをもっと見る