吉行淳之介全集 第5巻
吉行淳之介全集 第5巻 / 感想・レビュー
またの名
伊達男の洒落た恋物語という理解で大体おk。一見男女の関係に冷めた目を持っている男たちの娼婦に対するご執心が、『焔の中』他における少年たちの物語に起源があるように読んでしまうのは無粋? やたらと自分のあられもない写真をばら撒きたがる女たちに、奇妙にも現代のネット社会が重なって見える。非実在青少年問題の観点から『男と女の子』に関してはスルーで。
2013/09/29
黒田錦之介
特に「焔の中」は吉行さんの生涯の中で唯一の戦争体験であり興味深い。短編の連作というスタイルも新しい。のちの「暗室」などの枝葉に別れる手法に通じるものがある。
2010/02/25
感想・レビューをもっと見る