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司馬遼太郎が考えたこと 4 1968.9~1970.2: エッセイ

司馬遼太郎が考えたこと 4 1968.9~1970.2: エッセイ

司馬遼太郎が考えたこと 4 1968.9~1970.2: エッセイ

作家
司馬遼太郎
出版社
新潮社
発売日
2002-01-10
ISBN
9784106467042
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司馬遼太郎が考えたこと 4 1968.9~1970.2: エッセイ / 感想・レビュー

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カピバラKS

●昭和43年〜昭和45年(45歳〜47歳)のエッセイ。司馬は坂の上の雲の執筆を開始、日本は東名高速道路全線開通の時期である。●「白石と松陰の場合」が心に刺さった。司馬は新井白石と吉田松陰について、ともに独学主体で学問を修めたとしたうえ、知的好奇心の強烈さ、観察力の的確さ、思考力の柔軟さを持ち、文章表現がじつに明晰であったと評価する。更に、独学主体でも独善的偏狭には陥らなかったとも指摘する。●令和において、見たいものしか見ようとしない凡人は、ネットの陰謀論や珍説奇論を妄信してしまう。気をつけたい。

2023/10/09

ジャズクラ本

◎訳あって部分的に再読。昭和43〜45年の頃の雑誌など様々な媒体に掲載せられた文章を収録している。丁度「竜馬がゆく」の連載の始まったころで、この前までは肩肘張らない大阪の気安いオヤジの文体がみられたが、悪く言えば堅苦しく理屈っぽいものへと徐々に変化していくその過渡期。これは間違いなく「竜馬がゆく」執筆の影響に違いない。それでも時折差し挟まれる司馬の身の回りのあれやこれやが時代を反映していて楽しい。

2017/04/04

しょうご

彼は生まれも育ちも大阪人である。通常の歴史小説を読む限りでは、氏の小説に大阪の「香り」は嗅げないだろう。しかし、随筆やエッセイにおいては、抱腹絶倒を書き連ねるのである。やはり、である。小説の上手い作家は、随筆・エッセイにおいても絶賛的に咆哮たるや最大振幅に歪む。が、その逆は「否」であろう。旅日記・エッセイが上手くとも(心に響く)小説は書けない、と思う。本書を読むには、主たる根幹の歴史小説を年代順に読んでいれば、こぼれ話が宝石・光輝の如く眩しく、そして、言霊・お告げの如く心肺を振動させるのである。

2017/03/16

読生

https://booklog.jp/users/toutoyo/archives/1/4106467046

2020/08/25

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