隆慶一郎全集第一巻 吉原御免状
隆慶一郎全集第一巻 吉原御免状 / 感想・レビュー
タカラ~ム
61歳で時代小説家としてデビューし66歳で急逝した隆慶一郎は、わずか5年の小説家人生の中で、その後の時代小説に多大な影響と足跡を刻んだ作家でもある、その作家デビュー作が本書。吉原という人間の情欲が愛憎入り乱れる場所を舞台にして、様々な思惑が錯綜する。キャラクター造形、ストーリー展開、決闘場面の迫力、そのすべてがスゴイ。約20年ぶりの再読だったが、その面白さはまったく衰えていなかった。
2016/03/21
kei
素晴らしい。ただ、途中で超能力が出てくるのは時代のせいか…。吉原に行きたいと思った。もちろんソープ的な意味ではなく。笑。山窩について書いてあるが、非常に興味深い。大学時代に山岳信仰を学んだのが懐かしい。もう一度山岳信仰系の本を読もうかと思う。宮本袈裟雄先生がご存命ならなぁ…。遊女が地女と違い、入浴剤から、香を焚くのも、毛の処理も、照明の当て方も、揚屋の作法も拘っていて、詳細に記述されてるのに驚嘆した。参考資料が載ってないのが痛い。
2016/09/01
ちゃま坊
浅草を歩いている時に突然思い出した。10年くらい前に読んだ隆慶一郎を再読。映画や劇画を見ているような世界。★★
2016/03/28
Koning
ということで、発掘できなかったので図書館で全集の1を(w。これにもかくれさと苦界行が入ってたりするわけだけど、通して読むといいねぇ。エンタテイメントなのだけどいろいろと考えさせられるし、剣客としての生き方のあれこれもなかなかに。やはり何年かに一度は読み返すべきだなーと。
2012/08/04
モモンガ
かなりひさしぶりに再読。やはり面白い。以前読んだときとは、違う箇所が面白く感じるのが再読の楽しさですね。
2019/06/11
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