隆慶一郎全集第二巻 影武者徳川家康 一
隆慶一郎全集第二巻 影武者徳川家康 一 / 感想・レビュー
タカラ~ム
「吉原御免状」、「かくれさと苦界行」、「鬼麿斬人剣」に続くおよそ20年ぶりの隆慶一郎再読。隆慶一郎が遺した作品の中で、最高傑作となる作品。関ヶ原の合戦の最中、石田側の武将島左近が放った刺客甲斐の六郎によって、徳川家康が殺害される。家康の影武者として随行していた世良田二郎三郎元信は、図らずも“家康本人”としてその後の人生を生きることとなる。それは、二郎三郎によっての“乱世”の始まりであった。
2016/08/26
ナオデラ
歴史ではよくある理由が解明できてない空白期間や行動の矛盾などの疑問点を家康が死んでいたからという一点で繋ぎ合わせてる構成力に納得させられてしまう。鬼っ子の方で暗躍していた大久保長安が力を持つ過程が本作のプロットと微妙にリンクしててニヤリとした。
2014/05/19
mnagami
なかなかおもしろかった。歴史の勉強にもなるし。関ヶ原前後の知識があったほうがより楽しめる
2018/05/20
ベルカ
時代小説はほとんど経験がなかったがこれはいいな。誰よりも自由を重んじる『道々の者』でありながら、特異な体型のために『もののふ』の君主となってしまった男、世良田二郎三郎の人間性がいい味を出している。家康を討ち取った男、甲斐の六郎と出会った時、想像の上をゆく超展開に・・・。
2017/02/25
tom
面白いですぜ。時代小説,伝奇小説の極地。よくもまあ,こんな面白い話を作り出したもの。
2009/11/24
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