私たちの幸せな時間 (Bunch Comics Extra)
私たちの幸せな時間 (Bunch Comics Extra) / 感想・レビュー
はつばあば
韓国の作家さんに蓮池薫さん訳。最初蓮池薫さんの文字を見た時、ピンとくるべきだったのだがつい失念していた。まだ若い死刑囚と自殺未遂を繰り返すピアニスト。そして教誨師の叔母。それぞれの想い・悩みが毎週木曜日午前10時に、少しづつ日々癒されていくが・・死刑執行の日がやって来る。綺麗な絵の中身には問題がいっぱい隠されている。私たちの幸せな時間は永遠に続くものではない。生きているのですから色々な目にも会う。辛い時は辛いと言える友を誰もが必要としています。刑務官の井上さん、こう云う方が多かれと願います。
2018/05/14
月子
重い内容でいろいろ考えさせられました。 絵も綺麗で素敵でした。
2015/01/26
NAO
生を諦め何度も自殺を試みる女性と、懸命に生きて刑により死ぬしか無くなった男性。交流を重ね二人の心が解き放たれていく様が美しい。それだけに、死という離別があまりに重く、自分が今精一杯生きられているだろうかと、色々な事を考えさせられる。個人的に、これは死刑制度が云々言うのではなくて、死という側面から生を描く事をテーマにした作品だと受け止めた。
2012/08/26
ぶんぶん
自ら死を選ぶ、死ぬ事を宣告される。 重大なテーマに、ひとつの解答を投げ出す。 出会い…判らないものですね。 死刑囚と自殺志願のカソリックの教化委員、共に「わけあり」同士、そんな二人が出会ったら…複雑に絡み合う輪廻、そしてひとつの解決策。 木曜日の午前十時…面会時だけが、生きているという実感、そして安らぎに。 佐原ミズの絵だけで手を伸ばした一冊、良かったです。
2015/04/21
雨蛙
自殺未遂を繰り返すピアニスト樹里と死刑囚・佑のお話。 佐原さんの柔らかい表紙の絵に対して、内容は悲しいものでした。どの人の立場に立っても悲しくて、心がぎゅっとなりました。映画化されてるんですね。原作の小説も読んでみたいです。
2017/02/08
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