柳生非情剣SAMON (BUNCH COMICS)
柳生非情剣SAMON (BUNCH COMICS) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
隆慶一郎の短篇集『柳生非情剣』から男色を扱った短篇を一冊の漫画に。絵も上手く、原作に忠実で読みごたえがあり結構面白い。3代将軍徳川家光の男色の話なのだが、後半柳生宗矩がやたらに「尻一つ」というフレーズを連発するあたりインパクトがある。柳生十兵衛がどうしてああいう風貌になったのかという秘話でもある。男色に偏見なく書かれた原作を尊重してあり、嫌らしさが無いのが良い。お勧めまではしないが読んで損は無い。
2014/01/05
kujira
モノローグの多さと強調文字の多さが、なんだかダイジェスト版っぽさをかもし出してて「あれっこれで終わり?」という感じ。
2009/07/05
和沙
「尻一つで十三万石だとぉっ!!」の帯のアオリが示すとおり、徳川家光と情を交わした美剣士の話。「死してなお勝つ法」って深いなぁ。あと家光はヒロインですね。左門に負けたから「恐れ」を克服し、生への強さを得て、左門を失った憎悪からまた生き続ける……このヤンデルっぷりはまさにヒロイン(笑)。
2012/06/06
ゆうたろう
ネットレビューで尻一つ尻一つって連呼するのでどんなもんかと買ってみた。大好きな隆慶一郎の原作と言うことでちょっと期待。本編読んで、美形なだけで相変わらずの左門の隆キャラっぷりに安心。顔は変だけどごくごくまとも~に惹かれあってくふたりにも納得。少年漫画のやおいパロに縁のある人間にはストライクの、あっつい恋物語です。
2010/03/27
keyhole
【★★】某サイトでレビューされていたのを思い出し。原作を読んだことないので、そのレビューを読んだ限りネタ本の印象が強かったんだが、予想外に真面目な歴史漫画だった。宗矩さんは顔芸の達人だったけども。大ゴマでモノローグが多かったのでわりとあっさり読めてしまい、家光や左門、宗矩の葛藤に共感しにくかったのが残念。
2009/07/26
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