KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

真夏の死 (新潮CD)

真夏の死 (新潮CD)

真夏の死 (新潮CD)

作家
三島由紀夫
出版社
新潮社
発売日
2002-09-24
ISBN
9784108300965
amazonで購入する

真夏の死 (新潮CD) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

harass

同名短編を読んで朗読CDがあることを知り購入。俳優蟹江恵三によるCD二枚組。表題作の自薦短編集にある解説 『自作自註』で、「・・・方法論としては、この一点を頂点とした円錐体をわざと逆様に立てたような、普通の小説の逆構成を考えた。」とあり、なんとも面白い。予想していたよりも三島の文体は耳で「読む」のは苦にならなかった。現代劇なので語彙も難しくなかったせいか。言葉の集まりがしっかりと語られていくのは迫力があった。全142分。

2015/03/12

yamamiki

ストレートすぎる位の題名であるこの作品、自分の子供と義理の妹を一度に失う事件に対し、その後の心象をこと細かく綴りこんでいく。その綴り方は、まさに三島の面目躍如といったところであり、経過する時間により刻々と変化していく心の移ろいを見事に仔細に描ききる。この作品における死は、あくまでも自分からみた他者の死に対してのものである、自己の死の捉え方を表現しているではない、そこが今までの作品とは異なっているように感じられる。ただ自己と他者それぞれの死について十分に考察ができていなければ死について語りいくのには片手→続

2018/02/02

CBF

『享楽慾はというと、そこに断じて熱中はない。先立つものは空しさである。促して鞭打つものは空しさである。』 『われわれの生には覚醒させる力だけがあるのではない。生は時には人を睡らせる。よく生きる人はいつも目ざめている人ではない。時には決然と眠ることのできる人である。』 『ただ彼は自分をとり巻くこの雨、この涙、この壁みたいな雨空に、絶対の不如意を感じた。』

2013/07/08

感想・レビューをもっと見る