或る「小倉日記」伝 新潮CD
或る「小倉日記」伝 新潮CD / 感想・レビュー
ナハチガル
有名な文学作品を読み終わって、ウィキペディアなどであらすじを読んでみて、愕然とすることがある。当たり前の話だが、あらすじはあらすじを書いた人の主観で抽象されたものでしかなく、読んだことのない人にとってはその作品にまつわる情報のひとつつでしかない。一方読書とは、あくまで個人的な体験なのだ。この作品では、読んでいる間どこまでが史実なのかが気になっていたのだが、ちょっと調べているうちに、どうでもよくなってしまった。そんなことより、自分にも確かに聞こえたような気がした鈴の音の方が、はるかに重要なのだ。A+。
2019/04/13
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