小林秀雄講演: 信ずることと考えること (第2巻) (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 2巻)
小林秀雄講演: 信ずることと考えること (第2巻) (新潮CD 講演 小林秀雄講演 第 2巻) / 感想・レビュー
ジャズクラ本
◎論理性と統計を身上とする技術の世界を生業としてきた僕を毎回毎回全否定してくれる。それでいて終いには納得させられてしまうのだから、ここまでくると逆に気持ちがいいくらい。この巻は「信ずることと考えること」と題して、一般には科学で説明のつかない事象を扱って、その精神性についてトコトン掘り下げた洞察を行っている。聴いた巻号順はバラバラだが、これでこのシリーズも終わりとなる。充分に消化しきれなかったところも多々あるので、今後は再聴と書籍で自分のものにしていきたい。
2020/06/10
双海(ふたみ)
再聴。人はなぜ徒党を組むのか。
2021/05/01
カンジ
信ずることと考えること、か。柳田國男の話が印象的だった。祠の中にあったおばあさんの石、それを見て不思議な気持ちになる。そういう経験を、そういうものだと信じることか。不思議なことを、不思議なこととしてそのまま信じることを、確かに忘れていたかもしれない。そしてそうできれば、世界が少し変わるかもしれない。また、柳田國男が、若い頃に苦労をした、だからこそ救われた、という話も素直に感動した。
2017/07/19
Ryoss
全集にも一応この講演の一部はありますが、買うことをおすすめします。小林秀雄、意外と声高いです。中途半端に科学至上主義になっていた自分の思考を柔軟にしてくれました。というわけで、科学に対する考え方をまた自分なりに再構築しなければならないわけですが、とりあえず『脳と仮想』(茂木健一郎著)を読んでみたいと思います。たしかこの本の一章はこの講演に対する彼なり考えが示されていたかと思います(立ち読みの限りでは)。後は、大森荘蔵などでしょうか。
2011/06/19
ochatomo
信じることは責任をとること 考えることは対象へ寄り添い交わること 学生の質問は4年前に比べ内容浅く感じる 昭和49年8月5日鹿児島県霧島(第4回)
2015/01/19
感想・レビューをもっと見る